ターミナル法務とサナトロジー

 サナトロジー(死生学)は、尊厳死問題やターミナルケアなどを背景に、1970年代に現れた新しい学問領域で、死を見つめながらも、それを乗り越え、生を見つめなおすことをも目的とするものです。そんなサナトロジーに関する情報について、多くの方々と共有していきたいと思っております。

大阪・寝屋川の行政書士・マンション管理士・FPです。東京商工会議所主催ビジネス実務法務検定試験(R)1級・日商簿記1級・日心連心理学検定(R)特1級の3つの1級資格を保持する、おそらく日本で唯一のトリプル1級ホルダーの行政書士だと思います。多角的な視点から思考することができる総合的なサポーターを目指しています。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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行政書士・マンション管理士・1級建設業経理事務士 佐々木 賢 一

(商工会議所認定 ビジネス法務エグゼクティブ(R)・日心連心理学検定(R)特1級認定者(第16号)・日商簿記検定1級認定者・FP)

大阪府行政書士会所属(会員番号4055)・大阪府行政書士会枚方支部所属

Website:http://sasakioffice.la.coocan.jp/

Blog:http://sasakihoumukaikei.blog.jp/(大阪・寝屋川:佐々木行政書士・マンション管理士事務所ブログ)

2015年11月

精妙なワンダーワールド(2)

 中学や高校で習うような古典力学(ニュートン力学)は、量子力学の近似値だといわれています。

(高校物理解説講義:「量子力学の概論」講義2)

 上記動画で、非常にわかりやすく説明されています。

 エネルギーは、本当は連続量(アナログ)ではなく、飛び飛びの値しか取れず(デジタル)、ミクロの世界では、この点無視するわけにはいかないわけですが、マクロの世界は、大きい世界なので、それを気にする必要もなく、近似値的に、物理量を連続量(アナログ)として考えても、差し支えないというところがそうです。

 私たちが通常目にするマクロ世界は、古典力学的な振る舞いしかしないので、見慣れたマクロ世界のほうが本物に見えてしまい、ミクロ世界のあり方が、科学的に示されても、にわかには信じがたいということになるのかもしれません。

 エネルギーは、本当は連続量(アナログ)ではなく、飛び飛びの値しか取れず(デジタル)、ミクロの世界ではこの点無視するわけにはいかないという点については、

(高校物理解説講義<量子力学分野>)

上記の「ボーアの原子模型講義1~18」の動画で見事に説明されています。

 エネルギーは、飛び飛びの値しか取れないという摩訶不思議な理論

(間がないってそれでいいのかなあと思うのですが、実際、間がないわけです。(^^;))

の証明は、1~4で明快にされています。 

 非常に素晴らしい説明なので、4で終わらず18まで全て見るとさらに腑に落ちるかもしれません。

 量子力学の要、シュレーディンガー方程式は、中学レベルの数学でわかるというわけにはいかないのですが、「ボーアの原子模型」については、中学レベルの数学で理解できますし、上記動画は、説明が非常に巧みですので、ご興味がある方は是非ご覧頂ければと思います。

 「ボーアの原子模型」は、「前期量子論」と呼ばれるもので、アインシュタインがノーベル賞を受賞した翌年の1922年の、量子論の父ニールス・ボーアによるノーべル物理学賞受賞理論です。

 上記「ボーアの原子模型講義1~18」の動画の全てを見ると(約1時間ぐらいかかってしまいますが・・。)、かかるノーべル物理学賞受賞理論を追体験できるものと思います。

 上記動画にもありますように、ニールス・ボーアはすでに、実験によって明らかにされていた数式に、「前期量子論」という理論を与えたわけですが、中学校レベルの数学で、見事にそれを証明・理論化していく過程が圧巻で、美しささえも感じるものだと思います。

 また、ミクロでは重要なことが、マクロでは無視できるということが多々あるわけですが、物質の波としての性質もそうだと思います。

 全てのモノは、粒であり、また波でもあるのですが、マクロ的存在、例えば私たち人間に、波としての性質がなぜ顕著に現れないのかという説明も、上記動画サイトの、管理人の先生は、明瞭にわかりやすく説明されています。

(高校物理解説講義:「物質波」講義3)

 中学数学で理解可能なボーアモデルに比べると格段に難しくなりますが(^^;)、量子力学の基本方程式、つまり私たちが生きるこの摩訶不思議な世界の根本を示したシュレーディンガー方程式の導出とその性質を説明した動画も一応ご紹介しておきます。
(初めての量子化学 12. シュレディンガー方程式の導出)
 
(初めての量子化学 13.波動関数の性質)

 首都大学助教の阿部穣里先生による説明です。

 量子力学は、IT技術、PC、スマホ、DNAの構造解析、医療分野でいうとCTスキャン、ナノテクノロジー、考古学、原爆、原発、量子コンピュータなどを説明する言葉でもあるのですが、心理学や脳科学や哲学とも関係するものです。

 例えば、自由意志との関係があります。

 マクロ世界を完璧に予測することが可能な、ニュートン力学(古典力学)が絶対だとすると、脳細胞を構成する原子も、ニュートンの運動方程式に従うはずで、ニュートン力学は前述したように決定論(あらゆる事項はなんらかの原因によってあらかじめ決められているということ)的ですから、極論すると私たちも、自由意志などないロボットかゾンビみたいなものだということになってしまいます。(^^;
 
 ですが、量子力学は、阿部穣里先生の動画でも説明されていますように、物理現象は確率的にしか予測できないとするものなので、これによれば、非決定論(人間の意志は、他の何者にもよらず、自分自身で決定できる)的となり、私たちの自由意志も保証されるということになります。

 この世の根本を明らかにする(といっても、現象を示すだけで、哲学的意味をまで明らかにするものではないですが)

シュレーディンガー方程式導出過程は、微分やオイラーの公式等の高等数学を用いるので、

それらに慣れていない人にとっては、非常に難しいものですが、この方程式は、実験で物質波(ドブロイ波ともいう:モノは波でもあるということ)の存在が明らかになったため、その物質波の形を求める式を作ってみようということで、できたものです。

 正弦波(サイン波:最も基本的な波形。こんな綺麗な波形はめったにないけれども、どのような波も正弦波の組み合わせからなるため、波を考えるときはこれを出発点とする。)が、答えとなるようにして、量子の波動性と粒子性の考え方を加味しながら、ニュートン力学的な運動エネルギー、位置(ポテンシャル)エネルギーを求める式などをいじくり、変形し、まとめたものが、シュレーディンガー方程式です。

 半導体設計等の実務に携るわけではない、一般の方々は、この程度の理解だけでよいのではないかと思います。数字パズルのようなことをしているうちにできた式と言ってもよいことでしょう。

「そんなパズルみたいな方法でできた式で大丈夫なのか?」と最初は思われたシュレーディンガー方程式(簡略化すると、Hψ=Eψ)ですが、

この式がことごとく量子物理現象を説明してしまうために、科学者達もこれを安心して使うようになったということです。

 また、別の方法で量子力学を説明したハイゼンベルクという人がいたのですが、この人は、行列形式で説明し、この方法は確かな方法ではあるのですが、非常に面倒かつ難解な説明方法でした。

 ハイゼンベルクは、「粒子の運動量と位置を同時に正確に知ることはできない」とする、不確定性原理の発見者で、彼が行列形式で示したものは、「行列(マトリクス)力学」というのですが、これと、シュレーディンガー方程式が同じものであるということが証明されたことも、科学者が安心してシュレーディンガー方程式が使われるようになった要因です。

 こうして出来上がったシュレーディンガー方程式ですが、出来た当初は、発案したシュレーディンガーさえその意味するところがわからなかったようです。

 量子力学者が、雁首そろえてこの方程式とにらめっこして出した結論が、

「シュレーディンガー方程式の解(波動関数)は、その振幅の二乗が、そのものの存在する確率を表す(多数回の観測を行った場合のその観測値の出現頻度)」というものでした。

 実験結果と外れることも一切なく、この方程式を解けば電子の状態を詳しく記述することができるため、これが量子力学の基本方程式とされます。

 前期量子論のボーアモデル、ドブロイ波、不確定性原理、そして、シュレーディンガー方程式の登場をもって量子力学が完成したということになります。

 そして、この量子論(前期量子論、量子力学、量子情報科学等の総称)の結論を総じてみると、

「月(に限らず全てのモノ)」は、

(「量子論」を楽しむ本: ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわか
る! 佐藤勝彦東京大学名誉教授著)

(上記より以下引用)

「私たちが見ていないときは、波のようなふるまいをして、私たちが見た途端に粒として発見されるのです。」

(引用終わり)

というような、まるで「かごめかごめ」遊びのような、「後ろの正面だ~れ?」的な、この世界の不思議な本質が暗示されてしまったわけです。

 ミクロの世界の不思議な現象は、二重スリット実験と呼ばれる実験を行うことにより確認されました。

(東北大、アインシュタインとボーアが論争した2重スリット実験の検証に成功)

 下記では、日立が行った二重スリット実験の動画が見ることができます。

http://www.hitachi.co.jp/rd/portal/highlight/quantum/index.html#sec02

(電子線の二重スリット実験 株式会社 東邦微生物病研究所 (総合衛生研究所 ティ・ビー・エル))

(2重スリットの実験:実験の解説動画としてよい作品であると上記東邦微生物病研究所が紹介している動画)

 二重スリット実験とは、 二つの穴の開いた板に向かって、電子を飛ばしたとき、その奥にあるスクリーンに何が写るかを確認する実験です。

 電子銃から大量に電子を発射すると、スクリーンに綺麗な縞模様ができます。これを干渉縞といいますが、これは、波であるからこその現象で、干渉縞ができるということが、電子が波であるという証になります(これをA実験と以下呼びます)。

 さらに、二つの穴のうち、一つを閉じて、同じ実験をしてみると、今度は干渉縞ができなくなります(これをB実験と以下呼びます)。波ではなく、粒として振舞うということです。

 では、電子銃の出力を弱めて、大量ではなく、1個、1個の電子を、二重スリットに向けて発射するとどうなるのでしょうか?当然ながら、スクリーンには、小さな点がポツリとできます。

 これも、電子が粒であることを示しています。

 しかし、電子を1個、1個発射するということを、二重スリットに向けて1000回ぐらい続けるとやはり、干渉縞ができてしまい、波としての性質がまた現れてしまいます(これをC実験と以下呼びます)。

 電子は、2つの穴の、一方しか通れないとするならば、実験Bと実験Cは同じ結果、つまり、実験Cにおいても、1個、1個電子を発射するということを二重スリットに向けて1000回ぐらい続けても、干渉縞などできないはずなのですが、実験Cでは、干渉縞ができてしまっているわけです。

 このような現象を説明する最も単純な辻褄あわせは、

「1個の電子は、観測されるまでは、波のように振る舞い、同時に二つの穴(スリット)を通過し、しかし、スクリーン上では、点状の痕跡を残し、粒子として観測される。」

という理屈です。そして、コペンハーゲン解釈(通説)では、このような理屈を採用し、多くの科学者がこれを支持しているということです。
  
 このような実験や量子論の考え方などを合わせ考えると、前述のような結論になるとのことです。

 なお、現在では、粒(モノ)が、波(情報・コト。量子状態ともいう)にもなるという解釈ではなくて、波(情報・コト・量子状態)のほうこそが、実在であり、ある特定の適切な条件下では、粒(モノ)になるという解釈のほうが通説となっています。

 いずれにしても、色(モノ) 即是 空(情報・コト)という東洋思想的な結論を目の当たりにした、量子論を構築してきた西洋の学者達は、思想的なパラダイムシフトを自然と強いられることになったのか、多くが東洋思想に興味を持つようになっています。

 量子論の父、ボーアは母国デンマークから勲章をもらいその際に、選んだ紋章は、太極図でした。

(その紋章の写真)

その後半生には、量子力学と類似性が感じられるということから、東洋哲学を熱心に学び、

(上記より以下引用)

 「原子物理学論との類似性を認識するためには、われわれはブッダや老子といった思索家がかつて直面した認識上の問題にたち帰り、大いなる存在のドラマのなかで、観客でもあり演技者でもある我々の位置を調和あるものとするように努めねばならない。」

(引用終わり)

と述べたとのことです。

 マトリクス力学や不確定性原理を打ち立てたハイゼンベルクも、インドの著名な詩人タゴールから東洋哲学を学び、「量子力学と東洋思想は似ている」と述べ、「日本の物理学者が多大なる貢献をしてきたのは、だからかもしれない。」と言ったとのことです。

 シュレーディンガーも、東洋哲学に興味を示し、「西洋科学は東洋思想の輸血を必要としている。」と述べたとされています。

 さらに、量子力学構築の重要人物の一人、ヴォルフガング・パウリも、彼の場合は、東洋哲学を直にというわけではないのですが、東洋哲学に類似性があるユング心理学に魅せられ、ユングの弟子となり、共同研究を行い、「原子と元型」という心理学著作を発表するまでになっています。

 彼らの変わりようは、宇宙飛行士が宇宙に行って何かを見て、帰ってきて急に考え方が変わるようなものでしょうか・・。

参考文献)
http://www.h5.dion.ne.jp/~terun/index.html (哲学的な何か、あと科学とか)

行政書士・マンション管理士・1級建設業経理事務士 佐々木 賢 一

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精妙なワンダーワールド(1)

  これまでは、「臨床死生学(Clinical Thanatology)」と呼ばれる分野の内容をみてきましたが、ここからはサナトロジーのもう一つの柱である、「死生観論」に関する内容をみていきたいと思います。

 なお、死後生の存在を含む、死生観などは、現在の科学によって確認しようがないものだと思われます。

 ですので、死生観などについては、そもそも現在の科学で実証できるものでもなく、またその必要もなく、自分なりに納得でき、そして安らぎを得られる死生観の物語を、個々人が紡ぎだしていくものではないかと思いますし、それではよいのではないかと思います。

 そこで、「死生観論」の本題に入る前に、まず、「現在の科学では、実証できないこともある。」ということについて確認しておきたいと思います。

 かなりのボリュームになりますので、数回に分けてみていきたいと思います。

 最先端科学といえば、量子力学だと思います。

 量子力学とは、「ある時間に、どこで物質が、観測される可能性があるか?」を、

シュレーディンガー方程式(Hψ=Eψ;Hはハミルトニアン演算子、ψは波動関数(固有関数)、Eはエネルギー固有値)

などにより、確率的に述べるものです。

 量子力学によれば、光や電子は、観測されるまでは、確率的な「波」であり、観測されると「粒子」となるという奇妙な不思議さがあるということです(このような振る舞いをするものを「量子」といい、またこのような解釈をコペンハーゲン解釈といいます。)。

 コペンハーゲン解釈では、量子の観測を行った瞬間に「波束の収縮」が起こり、測定値は、確率的にある値に定まる、つまり、観測を行った瞬間、決定的に系に作用すると考えます。

 このように、量子力学によれば物質世界は、本質的に確率の世界である、正確に予測できない、観測される現象は、偶然に選ばれるとするのですが、我々の存在も含めた物質世界は、正確に予測できない、全て確率でしかわからない(アインシュタインはこの量子力学の結論を批判し、「神はサイコロを振らない。」といったわけですが・・。)といえるものだと思われます。

 予測できない世界ということは、結局のところは、この世界の奥の院は人智では、わかりえないものということがいえるものと思います。

 ところで、量子力学の理論には、他にも量子のもつれという以下のようなものもあります。

 量子もつれとは「2つの粒子が何の媒介もなしに同期して振る舞う」さまをいいます。

 何の媒介もなしに、同期して振舞うわけですから、非局所性があるということになります。

 電子などの素粒子は、自転のような動きをするのですがこれをスピンといいます。

(正確にはスピンは量子力学的な量であって、コマの回転のようなものとは違うのですが、本質的には、人間の直感的想像を超えるものなので、それではわかりにくいということで、自転のような動きとイメージするわけです。)

 いま、2つの電子があって、そのスピン合計が常に0になるとします。

 ということは一方がプラスなら一方はマイナスになるということです。

 しかし、どちらがどのようなスピンになるのかは、観測するまではわかりません。
 
 そして、この2つの電子を同時に反対方向に発射し、10,000光年離したとします。

 そして、一方の電子のスピンがプラスだと観測されれば、もう一方は観測するまでもなくマイナスと決定されます。

 このことに対して、アインシュタインは、「それは超光速で情報が伝わるということだから相対性理論に反する。観測されるから決まるのではなくて、我々の知らない法則により最初から決まっているだけだ。」と主張し(EPRパラドックス)、反論したわけです。

 しかし、後にアラン・アスペの実験などによって、電子のスピンは観測されるまで決まっていないということが明らかにされ、実在は非局所的であるということが証明されたわけです。

 このようなテレポーション的なことは、ミクロの世界だけではなく、マクロの世界でも可能になるのではないか、人間のテレポートも可能になるのではないか?という内容の記事が以下です。

(ミチオ・カク教授「数十年後には人間のテレポートも可能になる」)

 ニューヨーク市立大学の理論物理学者、ミチオ・カク教授によれば、少なくとも22世紀には、人間の量子テレポーションが可能となり、宇宙の果てであろうが、どこであろうが人間はテレポートできるようになるだろうということです。

(「量子論」を楽しむ本: ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる! 佐藤勝彦東京大学名誉教授著)

(上記より以下引用)

「量子論を突き詰めて考えれば、誰も月を見ていない場合、月はある一ヶ所にはいないことになります。誰かが見たときだけ、月の居場所は確定するのです。私達の常識から見れば、量子論が述べる物質観・世界観はあまりに不可解ですが、アスペの実験によると、どうやらそれが真実らしいのです。」

(引用終わり)

参考:ウィキペディア 佐藤勝彦 

 このように、量子論的に考えると、誰も月を見ていない場合、月はどこにいるのか行方不明状態で、モヤモヤとした波の状態になっています。

 夜、私達が月を見ると、「そこにある月」として現れるというわけです。

 量子論によると、客観的事実の存在は否定され、自然の状態は観測によって初めて決まるもので、観測しない限りは全ては決まらない、確定している事実は何一つないとのことです。

 常識では、到底受け入れがたいことだと思いますが、上記によれば、これが真実らしいということです。

(恋愛は量子論で解決 現代アーティスト スプツニ子!さん)

(上記より以下引用)

「数学と情報工学を専攻したバリバリのリケジョでもある。同世代の女性から圧倒的な支持を集めるスプツニ子!さんに、リケジョの魅力や生き方について聞いた。(中略)私は量子論を私生活にも応用している。恋愛など私生活で良くないことが起きると、「観測されないものは存在しない」と思い込めるので傷つかない。」

(引用終わり)

「観測しない限りは全ては決まらない、確定している事実は何一つない」ということを腑に落とせれば、傷つかなかったり、解決できる問題もあるようです。(^^;


(「量子論」を楽しむ本: ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる! 佐藤勝彦東京大学名誉教授著)

(上記より以下引用)

「私たちが見ていないときは、波のようなふるまいをして、私たちが見た途端に粒として発見されるのです。」

(引用終わり)

 こちらのほうがわかりやすいかもしれません。

 あらゆるモノは、人が見ていないときは、様々な場所に、広がって存在する、波のようなふるまいをし(想像しにくい状態ですが・・。)、人が見た途端に一ヶ所に存在する粒(モノ、物理的存在)になるということです。

 これを、「波動関数の収束」あるいは「波動関数の収縮」、「波束の収束」などといいます。

(武内修@筑波大:量子力学Ⅰ/波動関数の解釈)
 
(上記より以下引用)

「空間的に広がりを持つ電子が観測により1点に見出される様子は「波動関数の収束」と呼ばれる。

 現在の量子力学は、なぜ観測により波動関数が収束を起こすのか、 とか、観測しないときに電子はどの位置にあるのか、といった問いには答えない。

「観測によって検証できない内容」は物理の範疇ではないというスタンスである。

そのかわり、「観測により確かめられる内容」については量子力学は完璧な予想を与える。 (対応するシュレーディンガー方程式が数学的に解ける範囲にある限り)」

(引用終わり)

上記のように、科学者は、

「なぜ、人が観測すると、あらゆる場所に広がるモヤモヤとした波のようなよくわからないものが、一ヶ所に「モノ」として現れるのか?」

というような哲学的なことは、観測によって検証できない内容なので、一切考えないというスタンスを取るということです。

 考えても答えは見つかりそうもないことですし、この世界はそういうものだということで、それよりも、「量子力学は完璧な予想を与える。 」というところに着目し、

研究を進めたり、この理論の実用化を図ったりしているということです。

(その実用化の最たるものが、PCやスマホ、インターネットなどのIT技術だと思います。次世代「量子コンピュータ」などは名前からして量子論的です。)

 つまり、観測によって検証できない内容は、科学の範疇ではないという限界が現在の科学にはあり、必ずしも万能ではない、現在の科学によって全てが解き明かされるわけではないということだと思います。


行政書士・マンション管理士・1級建設業経理事務士 佐々木 賢 一

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業務依頼・講演、講義、遺言・相続・終活、死生学、デス・エデュケーション、グリーフワーク、メンタルヘルスケア、管理職、士業者のためのカウンセリング技法等の出張教室、研修、執筆依頼・取材等のお問い合わせは、E-MAIL fwkt0473@mb.infoweb.ne.jp まで


全人的ケアと行政書士等の士業者によるターミナル法務

 ターミナル(終末期)ケアでは、「全人的ケア」が必要だとされています。

 身体的痛みへのケアのみならず、精神的な痛み、社会的な痛み、スピリチュアルな痛み等、あらゆる痛みに対するケアのことを、「全人的ケア」といいます。

 社会的な痛みには、社会的つながりが隔絶されてしまうという痛みであったり、遺言・相続等に対する悩み等があることでしょう。

 なお、行政書士等の士業者は、このような社会的痛みに対するターミナルケアの一端を、遺言や相続等のお手伝いを行うということで担います。

http://www.circam.jp/reports/02/detail/id=3177

(「臨床宗教師」の可能性を社会のニーズから探る~「臨床宗教師」をめぐる考察 前編~ 宗教情報センターサイト)

 上記リンク先によれば、「両親と死別した場合、家族以外で悩みなどを相談するであろう人、頼るであろう人」として、「行政書士等の士業者に頼りたいという人」が、約1割いるという統計が出ています。

 この数値は、「医療関係者や行政に相談したい」という人の割合と同じで、さらに、宗教関係者の5.7%、介護関係者の5.5%、臨床心理士、カウンセラーなどの1.3%よりも高い数値です。

 死別後に生じる悩みの相談を、行政書士等にしたいと期待されている方の割合がかなり高いようです。

 この悩みの中には、遺言・相続等の手続的なことだけではなくて、死生学的な悩みも含まれているのではないかと私は思います。

 とするならば、行政書士等の士業者も、相続・遺言等のターミナル法務に関連する依頼を承る場合、カウンセリング的アプローチや死生学的アプローチを採ることは、有用だと思われます。

 カウンセリングマインドがある行政書士等なら、相続・遺言等に関する手続のお手伝いを行うに留まらず、さらに、社会的つながりがなくなってしまうという痛みに対するケアや、精神的な痛みのケアのお手伝いも、ささやかながらできることでしょう。

 これらは、人工知能が進化しても替わってやることができない、生身の人と人とのつながりによるもので、人工知能が人間に対抗できないところだと思います。

(本格的な精神的痛みに関するケアは、精神科医や、カウンセラー等の心理学者が担当することになります。)

 さらに、死生学に興味を持つ行政書士等ならスピリチュアルケアのお手伝いもできるかもしれません。

(本格的なスピリチュアルケアは、宗教者やスピリチュアルカウンセラー、スピリチュアルケア・ワーカー等が担当することになります。)

 なお、「スピリチュアルな痛み」とは、普遍的、実存的な意味を含んだ悩みであって、

「人は、なぜ生まれてきて、なぜ、なんの目的で人生を生き、なぜこういう生き方をしてきて、そしてなぜ死ぬのか?死んだ後はどうなるのか?」

といったような根源的疑問であって、

終末期や死別に遭う事態においてこのような疑問が生まれてきてしまい、この疑問によって苦悩するということです。

 若い時に、死生学などに親しんでいるのであれば、このような苦悩も若干緩和されるかもしれませんが、高度成長期やバブル期を生き、このような根源的疑問なんて、終末期や死別に遭う事態になるまで思ってみたこともなかったという人こそ、大きな悩みを抱えることになるやもしれません。

 行政書士等のクライエントがそのような悩みを口にしたとき、ただ黙って頷きながら聴くだけでも、スピリチュアルケアのお手伝いはできるかと思います。

 ただ、死生観などについて、今まであまり深い洞察をしてこなかった士業者側に対して、思いもよらないような死生観を、クライエントが語った場合、

士業者側が、心の中で「そんな話は信じられない。そんなことは絶対にあるわけがない。」等と思ってしまい、それが雰囲気的に、クライエント側に伝わり、ケアどころか不快感を与え、トラブルになる可能性もあるかと思います。

 サナトロジー(死生学)を通じて、世界に多々ある様々な死生観を学んでおくと、クライエントが語る思いもよらない死生観を、たとえ心底信じられなくても、また心底信じ切る必要もないのですが、

ただ、「そういう死生観もあるのだなあ。この方の死生観も尊重しなければ。」と思うことが出来るかもしれず、そのクライエントの想いを尊重する姿勢は、相手方にも伝わり、クライエントの死生観に真正面から向き合わずに、関係悪化を招くということもなくなるのではないかと私は思います。

 いずれにしても、終末期における身体的痛み、精神的痛み、スピリチュアルな痛み全てを、多職者(医療関係者、心理学者、宗教者、スピリチュアルカウンセラー、士業者等)がチームを組んで支えることを、「全人的ケア」といい、このようなケアを行うことをホスピスケア、緩和ケアといいます。

 士業者は、非常にドライな社会科学たる法律・会計・資産管理等の専門家で、そういう社会科学的学識の専門家である士業者は、スピリチュアルという言葉に胡散臭さを感じられるかもしれませんが、WHOの緩和ケアの定義にもこの言葉は出てきています。

(緩和医療:ウィキペディア)

(上記より以下引用)

「痛みやその他の苦痛な症状から解放する。
生命(人生)を尊重し、死ぬことをごく自然な過程であると認める。
死を早めたり、引き延ばしたりしない。
患者のためにケアの心理的、霊的側面を統合する。
死を迎えるまで患者が人生をできる限り積極的に生きてゆけるように支える
患者の家族が、患者が病気のさなかや死別後に、生活に適応できるように支える
患者と家族のニーズを満たすためにチームアプローチを適用し、必要とあらば死
別後の家族らのカウンセリングも行う。
QOL(人生の質、生活の質)を高めて、病気の過程に良い影響を与える。」

(引用終わり)

上記4つめの「患者のためにケアの心理的、霊的側面を統合する(integrates
the psychological and spiritual aspects of patient care;)」という部分がそうです。

 なお、「患者の家族が、患者が病気のさなかや死別後に、生活に適応できるように支える、患者と家族のニーズを満たすためにチームアプローチを適用し、必要とあらば死別後の家族らのカウンセリングも行う。」

という部分、

つまり死別後の相続業務等を行う段階でのクライエントに対しても、前述もしましたように、カウンセリング的アプローチや死生学的アプローチは有用だと思われます。

行政書士・マンション管理士・1級建設業経理事務士 佐々木 賢 一

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業務依頼・講演、講義、遺言・相続・終活、死生学、デス・エデュケーション、グリーフワーク、メンタルヘルスケア、管理職、士業者のためのカウンセリング技法等の出張教室、研修、執筆依頼・取材等のお問い合わせは、E-MAIL fwkt0473@mb.infoweb.ne.jp まで

悲嘆反応の過程

  死別を余儀なくされた周りの人達も、その悲しみ(グリーフ)を向き合う必要があり、キューブラー=ロスの「五段階説」に類似した心理的過程を辿ると言われています。

 死には、「一人称の死(自分の死)」・「二人称の死(家族や親しい人の死)」・「三人称の死(彼・彼女といった他人の死)」といったように、人称があるとフランスの哲学者ジャンケレヴィッチはいいますが、「二人称の死」においては、死別による悲嘆が、心身に様々な影響を及ぼし、「悲嘆反応」と呼ばれる状態を引き起こします。

 日本における死生学のパイオニア、アルフォンス・デーケン上智大学名誉教授によれば、死別体験をされた方々が見舞われる「悲嘆反応」は以下のような過程を辿るとしています。

1段階:「精神的打撃と麻痺状態」

  親しい人の死というこのうえなくショッキングな出来事により、現実感覚が一時的に麻痺します。ショックを少しでも和らげようとする本能的な心の働きからだと説明されています。

2段階:「否認」

 親しい人の死という事実を、感情も理性も否定します。

3段階:「パニック」

 死に直面したという恐怖により、極度のパニックが起きます。

4段階:「怒りと不当感」

 「なぜ、自分だけがこんなことに・・。」「どうしてこんな不条理なことが・・。」という感情から、強い怒りの感情を持ちます。

5段階:「敵意とルサンチマン(妬み)」

 やり場のない怒りの感情を、周囲の人々に対してぶつけます。

6段階:「罪意識」

 「もっとこうしていればよかった。」「もっとやさしくすればよかった。」等と、過去の行いを後悔し、また自分を責めます。

7段階:「空想形成」

 まだ故人が生存しているかのように思い込み、実生活の中でも、そのような幻想の中に浸り、振舞います。

8段階:「孤独感と抑鬱」

9段階:「精神的混乱とアパシー(無関心)」

 当たり前だった日常を失った空しさから、どうしていいのかわからなくなります。

10段階:「あきらめ 受容」

11段階:「新しい希望 ユーモアと笑いの再発見」

 ユーモアと笑いと取り戻しつつあることは、悲嘆プロセスを乗り超えつつある証だとのことです。

 アルフォンス・デーケン氏によれば、悲嘆時におけるこの段階のみならず、日常においても、ユーモアと笑いがとても大切だとのことです。

12段階:「立ち直りの段階 新しいアイデンティティの誕生」

 悲嘆のプロセスを乗り越えて、より成熟した人として生まれ変わります。

 この過程も、キューブラー=ロスの「五段階説」と同様、個人差があり、必ずしも誰しもがこのような順序通りに過程を辿るわけではなく、逆戻りしたり、段階が重複したりする場合もあるようです。

 このような悲嘆のプロセスを辿り、より成熟した人として生まれ変わることを「グリーフワーク(悲嘆の仕事)」といいます。

  グリーフワークを無理やりに早く済ませる手立てはなく、時間薬ではないですが、どうしても一定の時間の経過が必要となります。

  スムーズにグリーフワークを行うためには、信頼のおける人に想いを聴いてもらったり、場合によっては心理カウンセラー等の心の専門家のサポートを受けるということ(グリーフケア)も必要となります。

 また、喪失体験の事実を認められるようになったら、つらい感情などを表に素直に出し、泣きたくなったら泣くことも大切だということです。

 落ち着いてきたら、故人がもういないということに対して、心の整理をつけ、但し、故人のことを無理矢理に忘れるために努力するというようなことではなく、故人との関係を再構成する(いつもどこからか見守ってくれる存在になった等)ようにし、新しい自分の、新しい物語を、紡ぎ出すことができるよう新たな第一歩を踏み出していくことになります。

参考文献)

『よく生き よく笑い よき死と出会う』 アルフォンス・デーケン著 新潮社 2003年
『新版 死とどう向き合うか』 アルフォンス・デーケン著 NHK出版 2011年


行政書士・マンション管理士・1級建設業経理事務士 佐々木 賢 一

(商工会議所認定 ビジネス法務エグゼクティブ(R)・日心連心理学検定(R)特1級認定者(第16号)・日商簿記検定1級認定者・FP)

大阪府行政書士会所属(会員番号4055)・大阪府行政書士会枚方支部所属

Blog:http://sasakihoumukaikei.blog.jp/(大阪・寝屋川:佐々木行政書士・マンション管理士事務所ブログ)
 
対応可能地域-大阪府中部・北部:寝屋川市・門真市・守口市・大東市・四條畷市(四条畷市)・東大阪市・大阪市・枚方市・交野市(これ以外の地域も対応可能な場合があります。ご相談くださいませ。)

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キューブラー=ロスの五段階説

 サナトロジー(死生学)の母とも言えるのが、エリザベス・キューブラー=ロス(1926 - 2004)です。

 スイスのチューリッヒに生まれたキューブラー=ロスは、アメリカに渡って精神科医となり、臨床研究を発展させていく中で、終末期の患者との関わりや、悲哀(グリーフ)の考察、悲哀の仕事(グリーフワーク)についての先駆的な業績を残しました。

 彼女の代表的な著作としては、1969年(日本では1971年)に発表され大ベストセラーとなった、『死ぬ瞬間』(On Death and Dying)があります。

 その『死ぬ瞬間』で発表された死の受容のプロセスに関するキューブラー=ロスの学説が、「五段階説(キューブラー=ロスモデル等と呼ばれる場合もあります。)」です。
 
 離婚・失恋・死別・破産・失業・病気・死が近づいた終末期等の体験を、「喪失体験」といいます。

 そんな喪失感の中に浸りきり、当初悩ませる「納得できない。」という苦悩が消え失せ、諦め(この言葉にはマイナスイメージがありますが、本来は「事物を明らかし、真理を悟る。」という意味の仏教用語です。)、

「人生とは諦めの連続だ。人生とは諦めであり、諦めこそが人生だ(キューブラー=ロスの言葉)。そう思えれば、人生もまた結構楽しいものだ(これは、フロイトの言葉。)。」という境地に達するといいます。

 ただ、この境地に達するためには、キューブラー=ロスによると、

1.否認(喪失を認められない。)

2.怒り(なぜ、私だけがこんな体験をさせられるのだ!という怒り。)

3.取引(なんとかこの状態から救ってくれ!と天に祈ったりする。)

4.抑うつ(ショック状態、極度の緊張状態が継続したことによる心身不調となる。)

5.受容(運命との闘いを止め、運命を受け入れ、もがき続けることから開放され、静かで安らかな気持ちとなる。)

という、5つのステップを経る必要があるとされています。

 これが、キューブラー=ロスの「五段階説」です。

 キューブラー=ロスは、死期が近づいた200人の患者さんとの対話を通じて、このような受容への過程を提唱したといわれています。

  ただ、過程が重なり合って現れたり、受容にたどり着かない間に死に至る場合などもあって、その体験には、個人差があるようです。

 終末期の患者さんが、受容の段階にたどり着くと、最後にデカセクシスという段階を経て、死を迎えるといいます。

  デカセクシス(Decathexis)とは、現世との完全な断絶を自覚することであって、仏教でいう「解脱、涅槃の境地」・「無我の境地」(究極の安らぎの境地)などに該当するとも言われています。

 受容までの継起的な段階を通過した者だけが、このような平安な状態にたどり着くことができると、キューブラー=ロスはいいます。

 デカセクシスに至ると、数時間から数週間、短い間隔で、頻繁に新生児のようにウトウトとまどろむといわれています。

 その後、臨終が来るとのことです。

 仏教では、凡夫(平凡な人)は、涅槃(安らぎの境地)には、たやすく到達できないとする説もありますが、キューブラー=ロスによれば、誰でも周囲の人々の愛と協力(その本質はコミュニケーション)があれば、容易にデカセクシスに到達できるといいます。

 『死ぬ瞬間』を訳した、翻訳家の川口正吉氏(1912-1982)は、『死ぬ瞬間』のあとがきで、以下のように臨終の段階を定義しています。

(『死ぬ瞬間―死にゆく人々との対話』 エリザベス・キューブラー=ロス著 川口正吉訳 読売新聞社 1971 あとがきより以下引用)

「臨終とは、薄暗いベッドルームに宇宙の風がごうごうと吹く荘厳なドラマである。
あの限りなく複雑な精神と肉体、物質と魂とのかたまりである小さな生命体が時間と空間とを造物主に返し、宇宙の霊(スピリット)と融合して永遠性を獲得する瞬間である。」

(引用終わり)

 ちなみに、心理カウンセラーは、クライエントが、上記の5つのステップを歩む際に、傍らにいて、サポートすることを職務とする専門家であると私は考えます。 

 つまり、人が、過酷な喪失体験を受け止め、喪失対象をあきらめていく過程を、少しでも安心できる方法で行えるようにサポートする職種だということです。

 ですから、安易に、「頑張れ!」とか、「希望を持て!」とか、「諦めるな!」等とカウンセラーは言わないものと思います。

 喪失対象を「あきらめる」ことのサポートをするわけですから、何の根拠もなく、「あきらめるな!頑張れ!希望を持て!」などといい、ありえない幸福状態に移そうとすることは矛盾になるからです。

 「あきらめざるをえない。」のに、「あきらめるな!頑張れ!希望を持て!」と励ますことは、よくよく考えると過酷すぎることですし・・。

 ユングは、

(以下、「心理療法論」 カール・ユング著 林道義編訳みすず書房 p71より以下引用) 

「心理療法の最高の目的は患者をありえない幸福状態に移そうとすることではなく、彼に苦しみに耐えられる強さと哲学的忍耐を可能にさせることである。」

(引用終わり)

と言っていますが、これを言い換えると、「喪失対象を「あきらめる」ことのサポートを、安心、安全にプロフェッショナルな技術をもってするのが、カウンセラーの仕事である。」といえるものと思います。

 喪失感が、強すぎて、苦しすぎてつらすぎて、どうしようもない場合は、そんな技術を持った信頼のおけるカウンセラーを頼ってみるのもよいかもしれません。

行政書士・マンション管理士・1級建設業経理事務士 佐々木 賢 一

(商工会議所認定 ビジネス法務エグゼクティブ(R)・日心連心理学検定(R)特1級認定者(第16号)・日商簿記検定1級認定者・FP)

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