(「量子論」を楽しむ本: ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる! 佐藤勝彦東京大学名誉教授著)(上記より以下引用)

「私たちが見ていないときは、波のようなふるまいをして、私たちが見た途端に粒として発見されるのです。」

 (引用終わり)

 このような現象を見て、東洋思想に心酔する量子論学者もいれば、この現象の意味をなんとか解き明かそうということで、独自解釈を打ち立てる人も多くいました。

 ただ、ここから先の話は、実験で確かめることが非常に難しいことばかりなので、あくまでも仮説に留まるものです。

 そのような解釈のひとつにヒュー・エバレットという人が発表した多世界解釈というものがあります。

 実験結果や量子論の考え方に沿うと、上記引用文のように考えるのが自然で、「観測すると波は収縮し、可能性の波であったはずの電子は粒(モノ)として発見され、この状態が固定化される。」

となり(以下これを「コペンハーゲン解釈」といいます。)、「覆水盆に帰らず」的になる(過去と未来が峻別されるといってもいいかもしれません。)のですが、多世界解釈では、まず、あらゆる可能性の世界が全てもともとあって、そのそれぞれの「可能性の世界」に我々も住んでいるとします。

 つまり、世界も数え切れないほどあって、皆さんもその各々の世界に数え切れないほど平行して、存在するということです。

 そして、ある人が、たまたま「行政書士試験の合格通知を受け取った」という事実を観測すると、この世界しか存在しなくなる、他の可能性の世界はなくなる(これは、コペンハーゲン解釈的です。)のではなくて、

他の可能性の世界、例えば「行政書士試験に落ちてしまい、行政書士とは縁もゆかりもなくなった・・。」という世界も実は並行してあって、ただそれは枝分かれしてしまっているだけで、なくなったわけではない、見えないだけでどこかにパラレルワールドとして存在していると解釈したりするわけです。(^^;)

 こう考えたほうがスッキリとする点があるので、こういう解釈も出てきたわけです。モノが観測される前は、可能性の波であるなら、観測者である私たち人間も原子からなっているわけだから、可能性の波ではないか?

 なら、モノと観測者はセットで考えるべきで、こう考えると、多世界解釈となるということです。

 この多世界解釈で考えると、「行政書士試験に落ちてしまったため、行政書士になることは諦め、別の道を探していたところ、街でスカウトされ、芸能人となってドラマに出て大ヒットし、一躍スターとなって、松涛に大豪邸を建てて住んでいる私。」のパラレルワールドもどこかにあるということになります。

「じゃあ、そっちの世界は見られないのか、できたら、そっちに移りたいのだけれどもそうするにはどうしたらいいのか?」

と、多世界解釈派に聞くとどういう答えが返ってくるかというと、「それは、原則できない。」という身も蓋もない答えが返ってきます。

 ある一つの世界に入り込むと、他の世界を見たり移ったりすることはできないとのことです。

 なら、コペンハーゲン学派の考え方と実利的に違いはないじゃあないかと思いますし、だいたい、そんなにたくさんの平行世界があるのに、

じゃあなんで、私はこの世界にいるんだ?他でもよかったのに、なんでこの世界に来ちゃったの?あっちに行きたい!等とこの世界にいる理由を問いたくなるのですが、

そういうと、「コペンハーゲン学派も、数式いじくり倒したらたまたまできた、実験結果とも必ず一致するシュレーディンガー方程式を解いて、波の高くなるところでは、電子が観測される確率が高くなる。理由はさっぱりわからないけど、と言っているだけで、理由は、述べていないではないか。だから、多世界解釈にも理由は問うな。」

と多世界解釈学派は、言うわけです。

 では、多世界解釈学派のこの仮説は、じゃあ多くの科学者から支持されているのかというと、あまり支持されていないようです。

 ただ、彼らは、多世界解釈をありえないことと言っているわけではなくて、
 
「そうかもしれないけれども、だいたい、他の世界を観測する方法が現在はないから、そんなことは、確かかめようもないし、多世界解釈をしたからといって、シュレーディンガー方程式よりも優れた方程式が出てくるわけでもないし、シュレーディンガー方程式を使って計算すれば、実利的な用は全て足りるので、多世界があるかどうかは科学者は考えなくてもいいだろう。そのようなことを考えるぐらいなら、量子コンピュータの実用化とかに力を注いだほうがいいのでは?」

と考えている人が多いのかもしれません。

 ただ、確かめようがないことだとしても、色々と思索を広げることは、面白いことだとは思います。なので、ここから先は、科学というよりは、思考実験的な話になっていきます。

参考文献)
http://www.h5.dion.ne.jp/~terun/index.html (哲学的な何か、あと科学とか)

 行政書士・マンション管理士・1級建設業経理事務士 佐々木 賢 一

(商工会議所認定 ビジネス法務エグゼクティブ(R)・日心連心理学検定(R)特1級認定者(第16号)・日商簿記検定1級認定者・FP)

大阪府行政書士会所属(会員番号4055)・大阪府行政書士会枚方支部所属

Blog:http://sasakihoumukaikei.blog.jp/(大阪・寝屋川:佐々木行政書士・マンション管理士事務所ブログ)
 
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