ターミナル法務とサナトロジー

 サナトロジー(死生学)は、尊厳死問題やターミナルケアなどを背景に、1970年代に現れた新しい学問領域で、死を見つめながらも、それを乗り越え、生を見つめなおすことをも目的とするものです。そんなサナトロジーに関する情報について、多くの方々と共有していきたいと思っております。

大阪・寝屋川の行政書士・マンション管理士・FPです。東京商工会議所主催ビジネス実務法務検定試験(R)1級・日商簿記1級・日心連心理学検定(R)特1級の3つの1級資格を保持する、おそらく日本で唯一のトリプル1級ホルダーの行政書士だと思います。多角的な視点から思考することができる総合的なサポーターを目指しています。どうぞよろしくお願い申し上げます。

お問い合わせは、E-MAIL  fwkt0473@mb.infoweb.ne.jp  まで

行政書士・マンション管理士・1級建設業経理事務士 佐々木 賢 一

(商工会議所認定 ビジネス法務エグゼクティブ(R)・日心連心理学検定(R)特1級認定者(第16号)・日商簿記検定1級認定者・FP)

大阪府行政書士会所属(会員番号4055)・大阪府行政書士会枚方支部所属

Website:http://sasakioffice.la.coocan.jp/

Blog:http://sasakihoumukaikei.blog.jp/(大阪・寝屋川:佐々木行政書士・マンション管理士事務所ブログ)

精妙なワンダーワールド(3)多世界解釈

(「量子論」を楽しむ本: ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる! 佐藤勝彦東京大学名誉教授著)(上記より以下引用)

「私たちが見ていないときは、波のようなふるまいをして、私たちが見た途端に粒として発見されるのです。」

 (引用終わり)

 このような現象を見て、東洋思想に心酔する量子論学者もいれば、この現象の意味をなんとか解き明かそうということで、独自解釈を打ち立てる人も多くいました。

 ただ、ここから先の話は、実験で確かめることが非常に難しいことばかりなので、あくまでも仮説に留まるものです。

 そのような解釈のひとつにヒュー・エバレットという人が発表した多世界解釈というものがあります。

 実験結果や量子論の考え方に沿うと、上記引用文のように考えるのが自然で、「観測すると波は収縮し、可能性の波であったはずの電子は粒(モノ)として発見され、この状態が固定化される。」

となり(以下これを「コペンハーゲン解釈」といいます。)、「覆水盆に帰らず」的になる(過去と未来が峻別されるといってもいいかもしれません。)のですが、多世界解釈では、まず、あらゆる可能性の世界が全てもともとあって、そのそれぞれの「可能性の世界」に我々も住んでいるとします。

 つまり、世界も数え切れないほどあって、皆さんもその各々の世界に数え切れないほど平行して、存在するということです。

 そして、ある人が、たまたま「行政書士試験の合格通知を受け取った」という事実を観測すると、この世界しか存在しなくなる、他の可能性の世界はなくなる(これは、コペンハーゲン解釈的です。)のではなくて、

他の可能性の世界、例えば「行政書士試験に落ちてしまい、行政書士とは縁もゆかりもなくなった・・。」という世界も実は並行してあって、ただそれは枝分かれしてしまっているだけで、なくなったわけではない、見えないだけでどこかにパラレルワールドとして存在していると解釈したりするわけです。(^^;)

 こう考えたほうがスッキリとする点があるので、こういう解釈も出てきたわけです。モノが観測される前は、可能性の波であるなら、観測者である私たち人間も原子からなっているわけだから、可能性の波ではないか?

 なら、モノと観測者はセットで考えるべきで、こう考えると、多世界解釈となるということです。

 この多世界解釈で考えると、「行政書士試験に落ちてしまったため、行政書士になることは諦め、別の道を探していたところ、街でスカウトされ、芸能人となってドラマに出て大ヒットし、一躍スターとなって、松涛に大豪邸を建てて住んでいる私。」のパラレルワールドもどこかにあるということになります。

「じゃあ、そっちの世界は見られないのか、できたら、そっちに移りたいのだけれどもそうするにはどうしたらいいのか?」

と、多世界解釈派に聞くとどういう答えが返ってくるかというと、「それは、原則できない。」という身も蓋もない答えが返ってきます。

 ある一つの世界に入り込むと、他の世界を見たり移ったりすることはできないとのことです。

 なら、コペンハーゲン学派の考え方と実利的に違いはないじゃあないかと思いますし、だいたい、そんなにたくさんの平行世界があるのに、

じゃあなんで、私はこの世界にいるんだ?他でもよかったのに、なんでこの世界に来ちゃったの?あっちに行きたい!等とこの世界にいる理由を問いたくなるのですが、

そういうと、「コペンハーゲン学派も、数式いじくり倒したらたまたまできた、実験結果とも必ず一致するシュレーディンガー方程式を解いて、波の高くなるところでは、電子が観測される確率が高くなる。理由はさっぱりわからないけど、と言っているだけで、理由は、述べていないではないか。だから、多世界解釈にも理由は問うな。」

と多世界解釈学派は、言うわけです。

 では、多世界解釈学派のこの仮説は、じゃあ多くの科学者から支持されているのかというと、あまり支持されていないようです。

 ただ、彼らは、多世界解釈をありえないことと言っているわけではなくて、
 
「そうかもしれないけれども、だいたい、他の世界を観測する方法が現在はないから、そんなことは、確かかめようもないし、多世界解釈をしたからといって、シュレーディンガー方程式よりも優れた方程式が出てくるわけでもないし、シュレーディンガー方程式を使って計算すれば、実利的な用は全て足りるので、多世界があるかどうかは科学者は考えなくてもいいだろう。そのようなことを考えるぐらいなら、量子コンピュータの実用化とかに力を注いだほうがいいのでは?」

と考えている人が多いのかもしれません。

 ただ、確かめようがないことだとしても、色々と思索を広げることは、面白いことだとは思います。なので、ここから先は、科学というよりは、思考実験的な話になっていきます。

参考文献)
http://www.h5.dion.ne.jp/~terun/index.html (哲学的な何か、あと科学とか)

 行政書士・マンション管理士・1級建設業経理事務士 佐々木 賢 一

(商工会議所認定 ビジネス法務エグゼクティブ(R)・日心連心理学検定(R)特1級認定者(第16号)・日商簿記検定1級認定者・FP)

大阪府行政書士会所属(会員番号4055)・大阪府行政書士会枚方支部所属

Blog:http://sasakihoumukaikei.blog.jp/(大阪・寝屋川:佐々木行政書士・マンション管理士事務所ブログ)
 
対応可能地域-大阪府中部・北部:寝屋川市・門真市・守口市・大東市・四條畷市(四条畷市)・東大阪市・大阪市・枚方市・交野市(これ以外の地域も対応可能な場合があります。ご相談くださいませ。)

業務依頼・講演、講義、遺言・相続・終活、死生学、デス・エデュケーション、グリーフワーク、メンタルヘルスケア、管理職、士業者のためのカウンセリング技法等の出張教室、研修、執筆依頼・取材等のお問い合わせは、E-MAIL fwkt0473@mb.infoweb.ne.jp まで

精妙なワンダーワールド(2)

 中学や高校で習うような古典力学(ニュートン力学)は、量子力学の近似値だといわれています。

(高校物理解説講義:「量子力学の概論」講義2)

 上記動画で、非常にわかりやすく説明されています。

 エネルギーは、本当は連続量(アナログ)ではなく、飛び飛びの値しか取れず(デジタル)、ミクロの世界では、この点無視するわけにはいかないわけですが、マクロの世界は、大きい世界なので、それを気にする必要もなく、近似値的に、物理量を連続量(アナログ)として考えても、差し支えないというところがそうです。

 私たちが通常目にするマクロ世界は、古典力学的な振る舞いしかしないので、見慣れたマクロ世界のほうが本物に見えてしまい、ミクロ世界のあり方が、科学的に示されても、にわかには信じがたいということになるのかもしれません。

 エネルギーは、本当は連続量(アナログ)ではなく、飛び飛びの値しか取れず(デジタル)、ミクロの世界ではこの点無視するわけにはいかないという点については、

(高校物理解説講義<量子力学分野>)

上記の「ボーアの原子模型講義1~18」の動画で見事に説明されています。

 エネルギーは、飛び飛びの値しか取れないという摩訶不思議な理論

(間がないってそれでいいのかなあと思うのですが、実際、間がないわけです。(^^;))

の証明は、1~4で明快にされています。 

 非常に素晴らしい説明なので、4で終わらず18まで全て見るとさらに腑に落ちるかもしれません。

 量子力学の要、シュレーディンガー方程式は、中学レベルの数学でわかるというわけにはいかないのですが、「ボーアの原子模型」については、中学レベルの数学で理解できますし、上記動画は、説明が非常に巧みですので、ご興味がある方は是非ご覧頂ければと思います。

 「ボーアの原子模型」は、「前期量子論」と呼ばれるもので、アインシュタインがノーベル賞を受賞した翌年の1922年の、量子論の父ニールス・ボーアによるノーべル物理学賞受賞理論です。

 上記「ボーアの原子模型講義1~18」の動画の全てを見ると(約1時間ぐらいかかってしまいますが・・。)、かかるノーべル物理学賞受賞理論を追体験できるものと思います。

 上記動画にもありますように、ニールス・ボーアはすでに、実験によって明らかにされていた数式に、「前期量子論」という理論を与えたわけですが、中学校レベルの数学で、見事にそれを証明・理論化していく過程が圧巻で、美しささえも感じるものだと思います。

 また、ミクロでは重要なことが、マクロでは無視できるということが多々あるわけですが、物質の波としての性質もそうだと思います。

 全てのモノは、粒であり、また波でもあるのですが、マクロ的存在、例えば私たち人間に、波としての性質がなぜ顕著に現れないのかという説明も、上記動画サイトの、管理人の先生は、明瞭にわかりやすく説明されています。

(高校物理解説講義:「物質波」講義3)

 中学数学で理解可能なボーアモデルに比べると格段に難しくなりますが(^^;)、量子力学の基本方程式、つまり私たちが生きるこの摩訶不思議な世界の根本を示したシュレーディンガー方程式の導出とその性質を説明した動画も一応ご紹介しておきます。
(初めての量子化学 12. シュレディンガー方程式の導出)
 
(初めての量子化学 13.波動関数の性質)

 首都大学助教の阿部穣里先生による説明です。

 量子力学は、IT技術、PC、スマホ、DNAの構造解析、医療分野でいうとCTスキャン、ナノテクノロジー、考古学、原爆、原発、量子コンピュータなどを説明する言葉でもあるのですが、心理学や脳科学や哲学とも関係するものです。

 例えば、自由意志との関係があります。

 マクロ世界を完璧に予測することが可能な、ニュートン力学(古典力学)が絶対だとすると、脳細胞を構成する原子も、ニュートンの運動方程式に従うはずで、ニュートン力学は前述したように決定論(あらゆる事項はなんらかの原因によってあらかじめ決められているということ)的ですから、極論すると私たちも、自由意志などないロボットかゾンビみたいなものだということになってしまいます。(^^;
 
 ですが、量子力学は、阿部穣里先生の動画でも説明されていますように、物理現象は確率的にしか予測できないとするものなので、これによれば、非決定論(人間の意志は、他の何者にもよらず、自分自身で決定できる)的となり、私たちの自由意志も保証されるということになります。

 この世の根本を明らかにする(といっても、現象を示すだけで、哲学的意味をまで明らかにするものではないですが)

シュレーディンガー方程式導出過程は、微分やオイラーの公式等の高等数学を用いるので、

それらに慣れていない人にとっては、非常に難しいものですが、この方程式は、実験で物質波(ドブロイ波ともいう:モノは波でもあるということ)の存在が明らかになったため、その物質波の形を求める式を作ってみようということで、できたものです。

 正弦波(サイン波:最も基本的な波形。こんな綺麗な波形はめったにないけれども、どのような波も正弦波の組み合わせからなるため、波を考えるときはこれを出発点とする。)が、答えとなるようにして、量子の波動性と粒子性の考え方を加味しながら、ニュートン力学的な運動エネルギー、位置(ポテンシャル)エネルギーを求める式などをいじくり、変形し、まとめたものが、シュレーディンガー方程式です。

 半導体設計等の実務に携るわけではない、一般の方々は、この程度の理解だけでよいのではないかと思います。数字パズルのようなことをしているうちにできた式と言ってもよいことでしょう。

「そんなパズルみたいな方法でできた式で大丈夫なのか?」と最初は思われたシュレーディンガー方程式(簡略化すると、Hψ=Eψ)ですが、

この式がことごとく量子物理現象を説明してしまうために、科学者達もこれを安心して使うようになったということです。

 また、別の方法で量子力学を説明したハイゼンベルクという人がいたのですが、この人は、行列形式で説明し、この方法は確かな方法ではあるのですが、非常に面倒かつ難解な説明方法でした。

 ハイゼンベルクは、「粒子の運動量と位置を同時に正確に知ることはできない」とする、不確定性原理の発見者で、彼が行列形式で示したものは、「行列(マトリクス)力学」というのですが、これと、シュレーディンガー方程式が同じものであるということが証明されたことも、科学者が安心してシュレーディンガー方程式が使われるようになった要因です。

 こうして出来上がったシュレーディンガー方程式ですが、出来た当初は、発案したシュレーディンガーさえその意味するところがわからなかったようです。

 量子力学者が、雁首そろえてこの方程式とにらめっこして出した結論が、

「シュレーディンガー方程式の解(波動関数)は、その振幅の二乗が、そのものの存在する確率を表す(多数回の観測を行った場合のその観測値の出現頻度)」というものでした。

 実験結果と外れることも一切なく、この方程式を解けば電子の状態を詳しく記述することができるため、これが量子力学の基本方程式とされます。

 前期量子論のボーアモデル、ドブロイ波、不確定性原理、そして、シュレーディンガー方程式の登場をもって量子力学が完成したということになります。

 そして、この量子論(前期量子論、量子力学、量子情報科学等の総称)の結論を総じてみると、

「月(に限らず全てのモノ)」は、

(「量子論」を楽しむ本: ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわか
る! 佐藤勝彦東京大学名誉教授著)

(上記より以下引用)

「私たちが見ていないときは、波のようなふるまいをして、私たちが見た途端に粒として発見されるのです。」

(引用終わり)

というような、まるで「かごめかごめ」遊びのような、「後ろの正面だ~れ?」的な、この世界の不思議な本質が暗示されてしまったわけです。

 ミクロの世界の不思議な現象は、二重スリット実験と呼ばれる実験を行うことにより確認されました。

(東北大、アインシュタインとボーアが論争した2重スリット実験の検証に成功)

 下記では、日立が行った二重スリット実験の動画が見ることができます。

http://www.hitachi.co.jp/rd/portal/highlight/quantum/index.html#sec02

(電子線の二重スリット実験 株式会社 東邦微生物病研究所 (総合衛生研究所 ティ・ビー・エル))

(2重スリットの実験:実験の解説動画としてよい作品であると上記東邦微生物病研究所が紹介している動画)

 二重スリット実験とは、 二つの穴の開いた板に向かって、電子を飛ばしたとき、その奥にあるスクリーンに何が写るかを確認する実験です。

 電子銃から大量に電子を発射すると、スクリーンに綺麗な縞模様ができます。これを干渉縞といいますが、これは、波であるからこその現象で、干渉縞ができるということが、電子が波であるという証になります(これをA実験と以下呼びます)。

 さらに、二つの穴のうち、一つを閉じて、同じ実験をしてみると、今度は干渉縞ができなくなります(これをB実験と以下呼びます)。波ではなく、粒として振舞うということです。

 では、電子銃の出力を弱めて、大量ではなく、1個、1個の電子を、二重スリットに向けて発射するとどうなるのでしょうか?当然ながら、スクリーンには、小さな点がポツリとできます。

 これも、電子が粒であることを示しています。

 しかし、電子を1個、1個発射するということを、二重スリットに向けて1000回ぐらい続けるとやはり、干渉縞ができてしまい、波としての性質がまた現れてしまいます(これをC実験と以下呼びます)。

 電子は、2つの穴の、一方しか通れないとするならば、実験Bと実験Cは同じ結果、つまり、実験Cにおいても、1個、1個電子を発射するということを二重スリットに向けて1000回ぐらい続けても、干渉縞などできないはずなのですが、実験Cでは、干渉縞ができてしまっているわけです。

 このような現象を説明する最も単純な辻褄あわせは、

「1個の電子は、観測されるまでは、波のように振る舞い、同時に二つの穴(スリット)を通過し、しかし、スクリーン上では、点状の痕跡を残し、粒子として観測される。」

という理屈です。そして、コペンハーゲン解釈(通説)では、このような理屈を採用し、多くの科学者がこれを支持しているということです。
  
 このような実験や量子論の考え方などを合わせ考えると、前述のような結論になるとのことです。

 なお、現在では、粒(モノ)が、波(情報・コト。量子状態ともいう)にもなるという解釈ではなくて、波(情報・コト・量子状態)のほうこそが、実在であり、ある特定の適切な条件下では、粒(モノ)になるという解釈のほうが通説となっています。

 いずれにしても、色(モノ) 即是 空(情報・コト)という東洋思想的な結論を目の当たりにした、量子論を構築してきた西洋の学者達は、思想的なパラダイムシフトを自然と強いられることになったのか、多くが東洋思想に興味を持つようになっています。

 量子論の父、ボーアは母国デンマークから勲章をもらいその際に、選んだ紋章は、太極図でした。

(その紋章の写真)

その後半生には、量子力学と類似性が感じられるということから、東洋哲学を熱心に学び、

(上記より以下引用)

 「原子物理学論との類似性を認識するためには、われわれはブッダや老子といった思索家がかつて直面した認識上の問題にたち帰り、大いなる存在のドラマのなかで、観客でもあり演技者でもある我々の位置を調和あるものとするように努めねばならない。」

(引用終わり)

と述べたとのことです。

 マトリクス力学や不確定性原理を打ち立てたハイゼンベルクも、インドの著名な詩人タゴールから東洋哲学を学び、「量子力学と東洋思想は似ている」と述べ、「日本の物理学者が多大なる貢献をしてきたのは、だからかもしれない。」と言ったとのことです。

 シュレーディンガーも、東洋哲学に興味を示し、「西洋科学は東洋思想の輸血を必要としている。」と述べたとされています。

 さらに、量子力学構築の重要人物の一人、ヴォルフガング・パウリも、彼の場合は、東洋哲学を直にというわけではないのですが、東洋哲学に類似性があるユング心理学に魅せられ、ユングの弟子となり、共同研究を行い、「原子と元型」という心理学著作を発表するまでになっています。

 彼らの変わりようは、宇宙飛行士が宇宙に行って何かを見て、帰ってきて急に考え方が変わるようなものでしょうか・・。

参考文献)
http://www.h5.dion.ne.jp/~terun/index.html (哲学的な何か、あと科学とか)

行政書士・マンション管理士・1級建設業経理事務士 佐々木 賢 一

(商工会議所認定 ビジネス法務エグゼクティブ(R)・日心連心理学検定(R)特1級認定者(第16号)・日商簿記検定1級認定者・FP)

大阪府行政書士会所属(会員番号4055)・大阪府行政書士会枚方支部所属

Blog:http://sasakihoumukaikei.blog.jp/(大阪・寝屋川:佐々木行政書士・マンション管理士事務所ブログ)
 
対応可能地域-大阪府中部・北部:寝屋川市・門真市・守口市・大東市・四條畷市(四条畷市)・東大阪市・大阪市・枚方市・交野市(これ以外の地域も対応可能な場合があります。ご相談くださいませ。)

業務依頼・講演、講義、遺言・相続・終活、死生学、デス・エデュケーション、グリーフワーク、メンタルヘルスケア、管理職、士業者のためのカウンセリング技法等の出張教室、研修、執筆依頼・取材等のお問い合わせは、E-MAIL fwkt0473@mb.infoweb.ne.jp まで

精妙なワンダーワールド(1)

  これまでは、「臨床死生学(Clinical Thanatology)」と呼ばれる分野の内容をみてきましたが、ここからはサナトロジーのもう一つの柱である、「死生観論」に関する内容をみていきたいと思います。

 なお、死後生の存在を含む、死生観などは、現在の科学によって確認しようがないものだと思われます。

 ですので、死生観などについては、そもそも現在の科学で実証できるものでもなく、またその必要もなく、自分なりに納得でき、そして安らぎを得られる死生観の物語を、個々人が紡ぎだしていくものではないかと思いますし、それではよいのではないかと思います。

 そこで、「死生観論」の本題に入る前に、まず、「現在の科学では、実証できないこともある。」ということについて確認しておきたいと思います。

 かなりのボリュームになりますので、数回に分けてみていきたいと思います。

 最先端科学といえば、量子力学だと思います。

 量子力学とは、「ある時間に、どこで物質が、観測される可能性があるか?」を、

シュレーディンガー方程式(Hψ=Eψ;Hはハミルトニアン演算子、ψは波動関数(固有関数)、Eはエネルギー固有値)

などにより、確率的に述べるものです。

 量子力学によれば、光や電子は、観測されるまでは、確率的な「波」であり、観測されると「粒子」となるという奇妙な不思議さがあるということです(このような振る舞いをするものを「量子」といい、またこのような解釈をコペンハーゲン解釈といいます。)。

 コペンハーゲン解釈では、量子の観測を行った瞬間に「波束の収縮」が起こり、測定値は、確率的にある値に定まる、つまり、観測を行った瞬間、決定的に系に作用すると考えます。

 このように、量子力学によれば物質世界は、本質的に確率の世界である、正確に予測できない、観測される現象は、偶然に選ばれるとするのですが、我々の存在も含めた物質世界は、正確に予測できない、全て確率でしかわからない(アインシュタインはこの量子力学の結論を批判し、「神はサイコロを振らない。」といったわけですが・・。)といえるものだと思われます。

 予測できない世界ということは、結局のところは、この世界の奥の院は人智では、わかりえないものということがいえるものと思います。

 ところで、量子力学の理論には、他にも量子のもつれという以下のようなものもあります。

 量子もつれとは「2つの粒子が何の媒介もなしに同期して振る舞う」さまをいいます。

 何の媒介もなしに、同期して振舞うわけですから、非局所性があるということになります。

 電子などの素粒子は、自転のような動きをするのですがこれをスピンといいます。

(正確にはスピンは量子力学的な量であって、コマの回転のようなものとは違うのですが、本質的には、人間の直感的想像を超えるものなので、それではわかりにくいということで、自転のような動きとイメージするわけです。)

 いま、2つの電子があって、そのスピン合計が常に0になるとします。

 ということは一方がプラスなら一方はマイナスになるということです。

 しかし、どちらがどのようなスピンになるのかは、観測するまではわかりません。
 
 そして、この2つの電子を同時に反対方向に発射し、10,000光年離したとします。

 そして、一方の電子のスピンがプラスだと観測されれば、もう一方は観測するまでもなくマイナスと決定されます。

 このことに対して、アインシュタインは、「それは超光速で情報が伝わるということだから相対性理論に反する。観測されるから決まるのではなくて、我々の知らない法則により最初から決まっているだけだ。」と主張し(EPRパラドックス)、反論したわけです。

 しかし、後にアラン・アスペの実験などによって、電子のスピンは観測されるまで決まっていないということが明らかにされ、実在は非局所的であるということが証明されたわけです。

 このようなテレポーション的なことは、ミクロの世界だけではなく、マクロの世界でも可能になるのではないか、人間のテレポートも可能になるのではないか?という内容の記事が以下です。

(ミチオ・カク教授「数十年後には人間のテレポートも可能になる」)

 ニューヨーク市立大学の理論物理学者、ミチオ・カク教授によれば、少なくとも22世紀には、人間の量子テレポーションが可能となり、宇宙の果てであろうが、どこであろうが人間はテレポートできるようになるだろうということです。

(「量子論」を楽しむ本: ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる! 佐藤勝彦東京大学名誉教授著)

(上記より以下引用)

「量子論を突き詰めて考えれば、誰も月を見ていない場合、月はある一ヶ所にはいないことになります。誰かが見たときだけ、月の居場所は確定するのです。私達の常識から見れば、量子論が述べる物質観・世界観はあまりに不可解ですが、アスペの実験によると、どうやらそれが真実らしいのです。」

(引用終わり)

参考:ウィキペディア 佐藤勝彦 

 このように、量子論的に考えると、誰も月を見ていない場合、月はどこにいるのか行方不明状態で、モヤモヤとした波の状態になっています。

 夜、私達が月を見ると、「そこにある月」として現れるというわけです。

 量子論によると、客観的事実の存在は否定され、自然の状態は観測によって初めて決まるもので、観測しない限りは全ては決まらない、確定している事実は何一つないとのことです。

 常識では、到底受け入れがたいことだと思いますが、上記によれば、これが真実らしいということです。

(恋愛は量子論で解決 現代アーティスト スプツニ子!さん)

(上記より以下引用)

「数学と情報工学を専攻したバリバリのリケジョでもある。同世代の女性から圧倒的な支持を集めるスプツニ子!さんに、リケジョの魅力や生き方について聞いた。(中略)私は量子論を私生活にも応用している。恋愛など私生活で良くないことが起きると、「観測されないものは存在しない」と思い込めるので傷つかない。」

(引用終わり)

「観測しない限りは全ては決まらない、確定している事実は何一つない」ということを腑に落とせれば、傷つかなかったり、解決できる問題もあるようです。(^^;


(「量子論」を楽しむ本: ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる! 佐藤勝彦東京大学名誉教授著)

(上記より以下引用)

「私たちが見ていないときは、波のようなふるまいをして、私たちが見た途端に粒として発見されるのです。」

(引用終わり)

 こちらのほうがわかりやすいかもしれません。

 あらゆるモノは、人が見ていないときは、様々な場所に、広がって存在する、波のようなふるまいをし(想像しにくい状態ですが・・。)、人が見た途端に一ヶ所に存在する粒(モノ、物理的存在)になるということです。

 これを、「波動関数の収束」あるいは「波動関数の収縮」、「波束の収束」などといいます。

(武内修@筑波大:量子力学Ⅰ/波動関数の解釈)
 
(上記より以下引用)

「空間的に広がりを持つ電子が観測により1点に見出される様子は「波動関数の収束」と呼ばれる。

 現在の量子力学は、なぜ観測により波動関数が収束を起こすのか、 とか、観測しないときに電子はどの位置にあるのか、といった問いには答えない。

「観測によって検証できない内容」は物理の範疇ではないというスタンスである。

そのかわり、「観測により確かめられる内容」については量子力学は完璧な予想を与える。 (対応するシュレーディンガー方程式が数学的に解ける範囲にある限り)」

(引用終わり)

上記のように、科学者は、

「なぜ、人が観測すると、あらゆる場所に広がるモヤモヤとした波のようなよくわからないものが、一ヶ所に「モノ」として現れるのか?」

というような哲学的なことは、観測によって検証できない内容なので、一切考えないというスタンスを取るということです。

 考えても答えは見つかりそうもないことですし、この世界はそういうものだということで、それよりも、「量子力学は完璧な予想を与える。 」というところに着目し、

研究を進めたり、この理論の実用化を図ったりしているということです。

(その実用化の最たるものが、PCやスマホ、インターネットなどのIT技術だと思います。次世代「量子コンピュータ」などは名前からして量子論的です。)

 つまり、観測によって検証できない内容は、科学の範疇ではないという限界が現在の科学にはあり、必ずしも万能ではない、現在の科学によって全てが解き明かされるわけではないということだと思います。


行政書士・マンション管理士・1級建設業経理事務士 佐々木 賢 一

(商工会議所認定 ビジネス法務エグゼクティブ(R)・日心連心理学検定(R)特1級認定者(第16号)・日商簿記検定1級認定者・FP)

大阪府行政書士会所属(会員番号4055)・大阪府行政書士会枚方支部所属

Blog:http://sasakihoumukaikei.blog.jp/(大阪・寝屋川:佐々木行政書士・マンション管理士事務所ブログ)
 
対応可能地域-大阪府中部・北部:寝屋川市・門真市・守口市・大東市・四條畷市(四条畷市)・東大阪市・大阪市・枚方市・交野市(これ以外の地域も対応可能な場合があります。ご相談くださいませ。)

業務依頼・講演、講義、遺言・相続・終活、死生学、デス・エデュケーション、グリーフワーク、メンタルヘルスケア、管理職、士業者のためのカウンセリング技法等の出張教室、研修、執筆依頼・取材等のお問い合わせは、E-MAIL fwkt0473@mb.infoweb.ne.jp まで


amazon

人気ブログランキングへ
ギャラリー